新人Webデザイナーが知っておくべきSEO
- Web解析士
そもそもなぜSEOが必要なのか?多くのWebデザイナーのタマゴたちは、あまり、これについて理解をしていない。デザインとSEOには、少し距離があると思ってしまうからだ。
SEOと同様に、アクセス解析についても同じだ。ビギナーたちは、デザインの表面ばかりをみてしまいがちだ。

それはある意味でしかたない。
誰もが憧れるデザイナーへの第一歩でだからだ。
しかし、インターネット以前のデザインの世界と、いまのデザインのそれとでは求めるものが異なる。
私自身はWebデザイナーではないが、WebディレクターのOBとして、Webデザイナーにぜひ身につけてもらいたいスキルついて説明したいと思う。
結論を先にいうと、photoShopなどの加工やHTMLの技術だけではなく、「マーケティング知識」をしっかり持ってプロジェクトのゴールを目指してもらいたいことに尽きる。
実際、多くのデザイナーは、表面的なデザインスキルにとどまっていて先に進もうとしない人が少なくない。
インターネットのすごさは、「結果がわかる」ということ
それは、インターネット時代のおけるクリエイティブの本質をみていないからだ。
その本質とは「インターネットは、デザイン、コンテンツ結果が如実にわかる」メディアだ。
だからこそ、それを分析し「結果を生み出さないといけない」というミッションも一方で、背負っている。
ネット広告もネットサービスもWebクリエイティブも、すべて商用サービスだから、「結果を生み出す」=コンバージョンをあげていく、レースの中にいる。
結果がほどほどで、デザインがクールであればいいと、いうクライアントはいない。
80個のバナーから数個を残していくプロセス

いまから15年も前に、サイバードという会社でやっていたバナー制作の手法に、ひっくり返ったことがある。
1つのキャンペーンにおいて、なんと80個もバナーを用意していたのだ。
それまでの私の常識でいえば、制作個数は5個程度で、内部スタッフで多数決で採用を判断していた。
それが80個も制作する物量作戦。
コピー違い、ビジュアル違い、色違い。
バリエーションの違いを作り、実際にサイト上にアップして、アクセス解析を見ながら、効果の悪いものを外して、いいものだけを残していくという方法だ。
これには僕もデザイナーも、個人の主観などは太刀打ちできない。
インターネットはサイエンス。SEOは「検索結果の上位に位置させるめの必要知識」
それまではデザインは、クリエイターのデザイン力。
コピーワーク、センスに依存して「まったく根拠のない力」が、なんとなく回りを説得してきた。
多数決やトップ判断はあったが、多くは論理的に説明できる人、声の大きい人、圧倒的なデザインセンスがある人、決定者ががその判断を仕切ってきたのだ。
しかし、今は違う。
実際にWeb上のアクセスをみて、そこから導き出された結果がすべてを左右する。
この世界では、分析スキルのないクリエイターは、まったく反論できないのだ。
インターネットが変えていったのものは、なんとなく「推測」という判断力を、データ結果により証明するサイエンスに変えたということだ。
だからロジカル考え、分析力をもたなければいけない。
SEOはまさに「検索結果の上位に位置させるめの必要知識」である。
不幸なのは、アートして育ってしまった日本のWebデザイン
ところが、日本のWebデザインは、歪な形で育ってしまった。
欧米ではWebデザイナーは工学デザインとして育ってきたのに対して、日本ではWebデザインは「アートとして育ってしまった」という現実もある。
これには、OBである僕たちの責任かもしれない。
だから、最初から「工学デザインを学ぶ」に切り替えれば、一気にストレスは減る。
工学デザインはつまらないものではない。
これも元々は日本のお家芸のデザインで、電機製品やクルマなどの世界では、精緻な設計と分析、テストを繰り返しで積み重ねてきた「メードインジャパン」の原点だ。

アートのデザインはいらない。
工学デザインだという意識で考える Source: www.suggest-keywords.com
工学デザインの延長として捉えるWebデザインは、常に集客、離脱防止、滞在時間、コンバージョンを理解する必要がある。
こうしたゴールに対して、Webデザイナーは、冷静な分析力をもって、声を発する力をもたなければならない。
Webデザイナーは、発案、提言、改修・修正といったプロジェクトにおけるキーマンとして、「よりよくする」を求めれる重要な役割だ。
だからこそ、多くのWebマスター、プロダクトマネジャーたちは彼らの右腕の役割を求めてしまうのだ。
だからこそ、私は若いWebデザイナーたちに、あえて「SEOとアクセス解析は必須課題」として学ぶべきとアドバイスしている。
Webデザイナーは作業屋になってはいけない。
めんどくさい、と毛嫌いする人は少なくない。
こうした知識や分析への知見を他人にまかせてしまうことも可能だが、トッププレイヤーというにはさらに遠くなる。逆に物事が決まった後に処理をする「作業屋さん」になってしまう可能性ともいえる。これではあこがれのWebデザイナーはどんどん遠ざかってしまう。
しかし、気楽に考えよう。
なにも、スペシャリティになる必要はない。
基礎知識を学び、必要情報をアップデートしていくことから始めよう。
そうすれば自然と、Webデザイナーとしての力が速く伸ばせる。
この過程の先にはキャリアアップだ。
バリューも上がり、結果として賃金アップにもなるし、ステップアップの転職にも圧倒的に有利になる。

SEOやアクセス解析は、まずは毛嫌いしないで学んでみる。
すると、デザインのなにをどう改良すればいいのかもよく分かってくるはずだ。
答えを探しながら修正を加える新しいデザイン手法と、理解してほしい。
デジタルハリウッド大学 教授 占部雅一
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